【西洋と東洋、それぞれから見た足がつる理由とアプローチ】


【西洋と東洋、それぞれから見た足がつる理由とアプローチ】

(情報提供:渡辺先生)

明け方に突然ふくらはぎがつって痛くて目が覚めたり、仕事で疲れていたり、久しぶりにジョギングなどの運動で足がつってしまう、こんな経験はありませんか?

今回は「足のつる」についてのお話です。

 

そもそも足のつりとは、筋肉が〝有痛性痙攣(けいれん)を起こしている状態のこと。
痙攣というのは「収縮と弛緩」を繰り返す仕組みがあり、本来は痛みがありません。

 

しかし、有痛性痙攣は筋肉に誤作動が起きて収縮のみを繰り返し、弛緩ができない状態で、そのため痛みが生じてしまうのです。

筋肉には、血管や膀胱(ぼうこう)、子宮などの壁に見られる平滑筋と、骨格を動かす骨格筋があります。

平滑筋は自律神経のコントロール下にあるため、自分の意思で血管の拡張や収縮をさせることはできません。

一方の骨格筋は自分の意思で自由に動かすことができる筋肉です。

ところが私たちの意思とは無関係に、ふくらはぎや足の指、甲などの骨格筋が突発的な誤作動を引き起こすことがあるのです。

そうすると、ひたすら収縮し続け、自分の意思ではコントロールがきかない状態となるのが〝足のつり〝です。

 

■西洋医学からみる「足のつり」
足がつる原因はさまざまですが、女性ホルモンのエストロゲンの減少が少なからず影響しています。
 

エストロゲンの第一の役割は生殖活動ですが、実はもうひとつ重要な役割として、たちの体中のあらゆる器官をスムーズに機能させ、若さを保つ働きがあります。

全身の多くの器官にはエストロゲン受容体があり、筋肉にもあります。

このエストロゲン受容体がエストロゲンと結びつくことで筋肉の細胞が増殖します。

つまり、エストロゲンの減少が筋肉を減少させ、間接的に足のつりにもかかわるのです。

エストロゲンの減少を緩やかにして、足のつりを改善するためにも、バランスのよい食事、質のよい睡眠、適度な運動は欠かせません。

また血液は温かな熱を持って体の隅々まで循環しているので、足先が特別に冷えることはありませんが、足先への血流が減少すると、末梢は冷えやすくなり、筋肉が緊張して足がつりやすい状態に。

収縮して細くなった末梢の血管をよみがえらせ、筋肉の緊張を予防するためにも、足元を温めることが大切です。

加えて血液中には電解質と呼ばれるミネラルイオンが含まれ、カルシウム、ナトリウム、カリウムが筋肉の動きを調節しています。

特に骨格を動かす骨格筋の収縮にかかわるのがカルシウム。

汗をかいて電解質のバランスが乱れると、カルシウムの濃度が上がりすぎたり下がりすぎたりして、筋肉の異常収縮を引き起こすことがあります。

なので自分のペースで継続的に運動しているのであれば問題ありませんが、日頃あまり運動しない人がいきなり頑張りすぎると、筋肉が疲労して痙攣を起こす心配があります。

年に数回だけの激しい運動はかえだて筋肉を痛めることになりかねません。

運動不足だからと、いきなり激しい運動をしないで、まずは足のストレッチから始めましょう。

他にも加齢とともに筋肉量が減少すると、足がつりやすい傾向に。

ふくらはぎをはじめとした骨格筋の細胞内にはエストロゲン受容体があり、エストロゲンと結びつくことで筋肉が作られる仕組みがありますので、加齢とともに筋肉が痩せる背景には、エストロゲンの減少も影響しています。

それと就寝中は汗をかいて電解質のバランスが乱れがちですが、特に仰向けで寝ているときにつりやすくなる人が多いもの。

これは、布団の重みで足の甲のあたりが伸びて、つま先立ちするような格好になりやすいためで、足の甲が伸びるとふくらはぎの筋肉が収縮するため、つりやすくなりますので、横向きで寝るといいかもしれません。

次回は、東洋医学からみた「足がつる」についてお伝えします。

 


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