【脳が月経を乱す?】
(情報提供:渡辺先生)
健康や美容にとっての大敵、ストレスは月経にも影響するのをご存知でしたでしょうか?
どのように影響するかというと、月経に関わるホルモン、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は卵巣から分泌されますが、分泌には脳からの指令が必要です。
女性ホルモンの分泌は、まず脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌され、それが信号となって脳下垂体から卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンが分泌されます。
さらに、この二つのホルモンが卵巣への指令となり、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。
分泌されたホルモンの量は視床下部と脳下垂体にフィードバックされ、分泌量が多いと減らすように、少ないと増やすように指令をコントロールしています。
ここまでではあまりストレスと関係なさそうに感じるかもしれませんが、視床下部はホルモン分泌の司令を出すと同時に、自律神経も支配しています。
身体的、精神的なストレスを感じると、視床下部は交感神経と副交感神経のバランスを取ろうとしますが、ストレスが強くなると混乱します。
つまり自律神経が乱れている時は、視床下部がうまく働かないため、女性ホルモンを分泌させる指令にも影響し、月経周期が乱れるというわけです。
例えばエアコンが利きすぎている現代は、屋外と室内の気温差が激しく、30分単位で夏と冬が入れ替わっているような状態。
昼夜も逆転しがちで、自律神経にとってはシビアな環境です。
また、運動不足や運動のしすぎ、食べすぎ食べなさすぎ、人間関係、仕事のしすぎ、仕事がない…など、常にさまざまな心配事や不安、不満に取り巻かれていると、ストレス値は一気に高まってしまいます。
もはやいつ月経が乱れてもおかしくないのです。
ですから身体的にも精神的にもストレスを抱えすぎないように心がけたいもの。自分をコントロールする術を持ちましょう。
オススメは、やはり呼吸法。
簡単な方法をお伝えします。
【自律神経を整える呼吸法】
1:イスにゆったりと座り、両脚の裏を床に着ける。
2:軽く背筋を伸ばす。
3:一度息を吐ききってから、鼻から息を吸ってお腹を膨らませる。
4:吸い切ったら、お腹を凹ませていくような意識で鼻から息を吐いていき、吐ききる。
この時、吸う長さと吐く長さを同じくするように心がけます。1,2,3,4とカウントするといいでしょう。3~5分程度続けます。
毎日続けていると、意識的に呼吸をすることに慣れてきて、呼吸が安定することで自律神経が整っていき、月経も安定していくでしょう。
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