【壊れた臓器を取り出す対策ではなく、壊れる前の予防策。西洋医学と東洋医学。使い分けたい医療の話?東洋医学編?】
(情報提供:渡辺先生)
前回は、現代医療の主流となっている西洋医学についてお話ししましたので、今回は東洋医学についてお話しします。
東洋医学という医学は、ただその「病気」を診るのではなくて、病気を含めた「その人全体」を診ていく医学です。
例えば風邪をひいた場合に、解毒を助けるために体を根本的に治療したり、血液を浄化したりして、自然治癒力を高めるためのサポートをします。
この方が身体への負担は少ないのですが、ただ、全体にゆっくりと改善させていくことが多いので、現代人の暮らしとそぐわない部分もあり、緊急な状態の治療には向きません。
さらに、長く治療していく必要があるため、全体に治療費が高くなるケースも少なくありません。
他にも例えば臓器が完全に壊れてしまうと、西洋医学ではその臓器を切り取ってしまう一方で、臓器が壊れる一歩手前の段階で、いかに壊れてしまうのを未然に防げるかを考えるのが東洋医学です。
東洋医学ではまず血液を解毒し、悪いものを出して、その人が持つ内臓の質を高めることを目指すわけです。
臓器の状態は体の表面に出てきますので、その表面に出てきたところ=ツボを押したり、鍼を刺すなどの刺激を与えることによって、間接的に臓器に血液を送ったり、臓器の悪いものを出したりすることができます。
その結果として、身体の質をよくすることができるのです。
そもそも東洋医学は19世紀の前半までは主流でしたが、だんだんといろいろな権力が伝統医療を圧迫するようになりました。
そのため、本来は私達庶民に根づいていた医療だったのですが、現代は薬を中心にした西洋医学が主流となってしまいました。
まとめますと、西洋医学は緊急自体や救命にはとても有効的な医療、東洋医学はゆっくりだけれど人の力を引きだし治していく医療です。
なのでそれぞれの特徴を知ったうえで、ケースバイケースで使っていくことが良いのではと思います。
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