「女性のトレーニングの効果が上がる時期はいつ?」
(情報提供:渡辺先生)
今回はトレーニングをする女性には重要な、月経周期に合わせた効果的なトレーニングのお話です。
女性は生理の時期によって、トレーニングの効果に差が出るのはご存知ですか?
実は月経中にトレーニングをするよりも、生理後の卵胞期はトレーニングの効果が上がるんです。
卵胞期の1週間が終わると、排卵期に入ります。
排卵期は、特に”ミトコンドリア”を多く必要とする時期なんです。
ミトコンドリアは、エネルギー物質である”ATP”を作り出す器官で細胞の中にあり、卵巣や筋肉にたくさん存在しています。
この排卵期に無理にトレーニングすると、筋肉に全部ミトコンドリアを持っていかれてしまいます。
その結果、無排卵や排卵障害が起こって不妊になりやすいので、排卵期にはなるべく激しい運動は避けて、エネルギーが卵巣に行くように、お休みしたほうがいいと思います。
体の巡りの滞りは、むくみにもつながりますので、動くのであれば、軽いストレッチで滞りを促す程度にするのが良いと思います。
排卵が終わると次は、プロゲステロンが分泌する黄体期に入ります。
プロゲステロンも、エストロゲン同様に女性ホルモンの一つです。
プロゲステロンが多いと、水分をため込みやすくなり、体重も増えやすくなりますし、新陳代謝が遅れてしまうんです。
本来、黄体期は妊娠を維持するための期間で、その時期に分泌するプロゲステロンは、水分も栄養もためようとするのです。
黄体期はため込む時期なので、この時期は体重を量って『痩せないな』とか『増えた』とか一喜一憂せず、結果を求めるよりも維持することを考えられると良いと思います。
生理の際の変化女性ホルモンの変化を知って、賢くトレーニングしましょう!